【1日で取れる!】国内A級ライセンスの取得方法

A級ライセンスって、持っているとスゴそうに聞こえませんか!? 「ライセンス」というだけあって、いかにも敷居が高そうな響きですが、実は意外と手軽に取れるんです! まったくサーキットを走ったことがなく、スポーツ走行の経験がない人でも1日で取れます!
好奇心で取ってみたいという人、レースをやりたい人など色々いるかと思いますが、ここでは取得するまでの費用、必要なものなどを詳しく説明します。
国内A級ライセンスとは?
JAFが発給している四輪自動車競技の競技運転者(ドライバー)ライセンスです。国内B級ライセンスと国内A級ライセンスがありますが、国内B級ライセンスで出場できるのは、ラリーやジムカーナ、ダートトライアル、サーキットトライアルなど、いわゆる単独で走ってタイムを競う競技です。一方、国内A級ライセンスは、これらの競技以外にレースにも参戦できるライセンスです(レースはラリーやジムカーナとは違い、他車と一斉にコースを走って順位を競う競技であり、ルールやマナーを理解しなければならないため別のライセンスが必要ということです)。
A級ライセンスの取得方法
A級ライセンスを取得するためにはライセンス講習会を受けなければなりませんが、講習会を受講できる要件はB級ライセンスの有無などによって変わってきます。詳細は以下のとおりですが、講習会を受ける2年以内に以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
ライセンス有無 | 条件 |
B級ライセンス所持者 (ただし、有効期限内のもの) |
・ラリー、ジムカーナ、ダートトライアル、サーキットトライアル等に1回以上出場し、完走すること。 ・公認サーキット毎に定めらたスポーツ走行の経験が25分以上あり、公認サーキットからスポーツ走行記録証明書を受けられること。 |
B級ライセンスがない場合 | 公認サーキット毎に定められたスポーツ走行の経験が50分以上あり、公認サーキットからスポーツ走行記録証明書を受けられること。 |
ちなみに、「スポーツ走行記録証明書」(以下、スポーツ走行証明)は、文字通りサーキットでスポーツ走行をしたことを証明するもので、サーキットの受付でお願いすれば発行してもらえます。(↓がスポーツ走行証明です)

ただし、注意が必要なのはJAF公認サーキットでないと証明書がもらえないこと。また、サーキット走行会で走行しても発行されません(つまり、公認サーキットの会員になって、スポーツ走行で走らないといけないということ)。
なんだ、結局はB級ライセンスを持っているか、サーキット走行を経験しないとダメなんじゃないか…と思われるかもしれませんが、B級ライセンスを持っていない人でも1日で取得できる講習会もあります(B級ライセンスの取得とサーキットトライアルがセットになっている講習会)。
A級ライセンス講習会の内容
講習会は基本的に、筑波サーキットや富士スピードウェイなど、サーキットで開催されています。講習会によりますが、基本的には朝から夕方までで1日で終わります。講習会は、ソニックレーシングやチームマグナスオートクラブなどのJAF公認クラブや鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎ等のサーキットが主催しているので、ホームページから日程等をチェックしてください。また、ライセンスの有無などでライセンス取得要件が異なりますので、自分の取得要件に合う講習会を選んで受けてください。ちなみに、私はマグナスオートクラブさんの講習会を受け、1日で取得しました(B級ライセンスなし、スポーツ走行証明あり)。
講習会では、座学、筆記試験、実技、サーキットトライアル(競技参加実績やサーキット走行証明がない人が参加)があり、筆記試験と実技で合格できればA級ライセンスが発行されます。
座学&筆記試験
座学の講習では、競技規則、車両規則などを学びます。その後に筆記試験がありますが、試験と言っても座学で使用したテキストを見ながら受けることができるので心配いりません。
実技試験
実技試験の内容は模擬レースです。レースといっても、サーキット走行の技能で判定されるわけではなく、ドライバーとしてのマナーやレースのルール(フラッグの意味を理解し、対応しているか)を理解しているかが問われます。なので、座学の内容を理解し、途中で掲示されるフラッグ等を見落とさず、フラッグが意味する対応を取れていれば問題なく合格できます。
サーキットトライアル
B級ライセンスの有無に関わらず、競技参加実績やサーキット走行証明がない人は、サーキットトライアルに参加しなければなりません。タイム計測を行うものですが、タイムで合否が判定されるわけではありませんので、力まず楽しんで走れば大丈夫です。
必要な持ち物
・運転免許証
・JAF会員証
・証明写真
・筆記用具
・スポーツ走行証明(持っている人)
・ヘルメット(フルフェイス)
・グローブ(滑りにくくドライビングに適したもの)
JAF非会員の場合、ほとんどの講習会では当日に入会できます(入会金2,000円、年会費4,000円)。また、ヘルメットやグローブをレンタルできる講習会もありますので、持ち物の詳細は主催者に確認してください。
講習会の費用
ライセンス取得に必要な費用は主催者によって異なりますが、調べてみると概ねの相場は以下のような料金です(税込)。
●受講料
・B級ライセンスありの場合:21,000円
・B級ライセンスなしの場合:25,000円
●教材費
・B級ライセンスありの場合:4,580円
・B級ライセンスなしの場合:5,580円
●サーキットトライアル
11,000円(競技参加実績やサーキット走行証明がある人は参加不要)
●ライセンス申請料
・B級ライセンスありの場合:3,100円
・B級ライセンスなしの場合:4,100円
ライセンスの有効期限と更新料
ライセンスの有効期限は1年で、更新料はA級ライセンス4,100円、JAF年会費4,000円です。
A級ライセンスは、サーキット走行の腕は関係なく、レースに出場するためのルールを理解していれば取得することができます。講習を受ければ誰でも1日で取得できますので、ぜひチャレンジしてみてください。