【必要最低限はこれだけ】サーキット走行の事前準備と必要なもの

初めてサーキットを走る場合、走行時の装備品や工具など、事前に買い揃えておかなければならないものがあります。また、マストではないものの、必要に応じてあれば便利なものもあります。サーキット走行の準備として、必要なものを買い揃えるとキリがないので…まずは自分のレベルに合わせて、必要なものだけを購入するようにして、適宜必要なものができれば買い足していきましょう。
走行時の装備品
サーキットを走るための装備品としてヘルメットはマストですが、それ以外は自宅にある服装等でも問題ありません。大切なのは、初めはお金をかけずに始めることです。
必ず必要なもの
ヘルメット
お手頃なものもありますが、サーキット走行では万が一のリスクを考えなければなりません。頭部を守る大切なものなので、自分が信頼できるブランドを選びましょう。ちなみに、私が使っているのはアライGPー6。アライを使っているドライバーは非常に多いですが、信頼性が高く、アクセサリーも豊富に揃っていますので、カスタマイズしやすいです。
長袖の服、長ズボン
レーシングスーツなどの本格的な装備がマストのサーキットや走行会はほとんどありませんが、Tシャツ、短パンは絶対NGです。万が一のクラッシュ時にガラスの破片などが飛んできたときにケガをしてしまうからです。なので、肌が露出しないよう動きやすい長袖の服、長ズボンを着用しましょう。
グローブ(滑りにくいもの)
スポーツ走行では、ステアリングを握る手はかなり汗をかきます。汗で滑ると正確なステアリング操作ができなくなるので、グローブをしましょう。ただし、軍手など滑りやすいものはNGです。滑り止めが付いているものを選びましょう。
シューズ(ソールが浅いもの)
普通のスニーカーでも問題ありません。ただし、底が厚いとペダル操作のダイレクト感を損ないますので、ソールが浅いシューズにしましょう。
あれば便利なもの
バラクラバ(フェイスマスク)
ヘルメットをかぶっていると内部は蒸れ、そのまま放置すると汗臭くなります。そのため、直接ヘルメットをかぶるよりも、下にバラクラバ(フェイスマスク)をすれば、ヘルメット内部への汗の付着を少しでも抑えてくれます。ヘルメットはそれなりに高価なので、いつまでも綺麗に使うためにはオススメです。
ちなみに、FIA公認のレース用は耐火性が高いためそれなりの値段ですが、ヘルメットの防臭目的で割り切るなら、1000円ほどで手に入るお手頃なものもあります。
メガネの曇り止め
メガネをしてヘルメットをかぶる人には必須アイテムです。メガネをしてヘルメットをかぶると、少しの息でも一瞬でメガネは曇ってしまい、走行どころではなくなりますので、曇り止めは必須です。
着替えの服
サーキット走行は、想像以上に汗をかきます。レーシングスーツで走らない人は、できれば着替えの服を持って行きましょう。
工具類
走行前の最低限の車の点検は絶対に必要ですが、そのために本格的な工具を揃える必要はありません。すべて自分でイジれる人は別ですが、そうでない人は必要な工具だけ揃えましょう。
必ず必要なもの
十字レンチ
走行前にホイールナットを締め付けるのに十字レンチが必要になります。ホームセンターなどで売られているもので十分です。

軍手
十字レンチは使う際は、手を守るために軍手をしましょう。また、タイヤ交換をするようになれば、タイヤの持ち運びに手を汚さないためにも軍手があれば便利です。
トルクレンチ
サーキット走行は想像以上に車に重力がかかりますので、ホイールナットが緩んでしまうこともあります。十字レンチでホイールナットを締め付けるだけでは不十分ですので、必ずトルクレンチで規定トルクに締め付けましょう。
なお、ソケットが付いていないものもありますので、その場合は別途購入しましょう。

エアゲージ
自分の好みのタイヤ空気圧に調整するためにエアゲージを使います。また、初心者のうちは好みの空気圧がつかめないものですが、少なくとも走行前に空気圧が十分足りているかチェックしなければなりません。

ビニールテープ
万が一クラッシュしてヘッドライトやリヤランプを割ってしまった場合、破片が飛び散ってしまいます。飛散防止のために、走行前にはヘッドライトなどのライトのカバーをビニールテープ等で補強しておきましょう。
あれば便利なもの
ジャッキ
タイヤを持ち込んで交換する場合、ジャッキが必要です。車載のパンタジャッキでも十分ですが、ジャッキアップに時間がかかってしまいます。サーキットでは、次の走行枠まで時間が少ないこともあるため、迅速に作業する必要があります。その点、油圧ジャッキであれば迅速に作業が行えるのでおすすめです。
ちなみに、私がオススメのジャッキはマサダ製作所の油圧シザーズジャッキです。メンテナンスショップの勧めで購入したのですが、油圧なので大きな力を入れることなくスイスイとジャッキアップでき、ジャッキダウンも油圧を抜けば一瞬です。また、最低位121mmなので、車高がよほど低くない限りは対応してくれます。価格は1万円超ですが、私は5年以上使ってまったく不具合はなく、長く使えるのでオススメです(車重1.5t以下の車はDPJ-850で対応します)。
繰り返しになりますが、サーキット走行の準備としては、初めに色々買い揃えようとするのではなく、最低限必要なものだけ揃えましょう。自分自身のレベルが上がっていけば、それに応じて欲しいものができてきますので、その都度買うようにしましょう。