【まずはマイカーでもOK】サーキット走行の車選び

サーキットを走ろうと思っても、何から始めればいいか分からないものですよね。確かに、野球やサッカーのようにボールやグローブがあればすぐに始められるというものではありません。
でも、サーキット走行は、想像しているほどハードルは高くないものですよ。また、その爽快感は、一度味わえば絶対に病みつきになります!
サーキット走行を楽しむためには、まずはどの車で走るかが肝心です。ここでは、初心者の方でもポイントを押さえた車選びをする方法を紹介します。
車選びのポイント
スポーツカー&MTにこだわる必要なし
まず初めに、「サーキット走行=スポーツカー&MT車」という固定観念にとらわれる必要はありません。自宅の車がファミリーカーなら、まずはその車で走ってみてもよいと思います。ファミリーカーでも、サーキット走行のスピード感、ブレーキングGなど、一般道では味わえない楽しさを十分に満喫できます(ただし、ミニバン、SUVなどの背が高い車だと、走行不可能もしくは事前審査が必要なサーキットもあります)。
また、サーキット走行する上ではMT車の方が楽しいですが、最近はATやCVTでもパドルシフト等が付いていて、シフトチェンジを楽しめるものもあります。
まずは深く考えすぎずに今乗っている車で気軽に走ってみることが大切です。その上で、自分の方向性が色々見えてきた場合に、車の購入やチューニングを考えましょう。
駆動方式はどれでもよい
FF、FR、MRなどの駆動方式がありますが、サーキット走行する上では、どの駆動方式でもサーキット走行の楽しさを味わえるので、どの駆動方式を選んでも正解です。どの駆動方式で走り初めても、基本がしっかり身に付けられれば、違う駆動方式に対応できるようになりますので心配いりません。
積載性も重要
本格的にサーキットを走り始めると、腕の上達と共にタイヤの消耗がだんだん早くなってきます。そんなとき、交換用のタイヤ4本を積載してサーキットに運べれば便利ですよね。
ロードスターのようなオープンカーや、NSX、MR2などのMR車はタイヤを4本積むのは厳しいですが、ハッチバックやクーペ、セダンであれば4本積むことができます。
もちろん、タイヤを4本積めない車でもサーキット走行を楽しんでいる方はたくさんいますので(同伴する友人に運んでもらうなど、工夫次第でなんとかなります)、ご自身のサーキット走行の目的に応じて、車を選ぶ際にはその点も考慮しましょう。
ライトウェイト車は経済的
サーキット走行の目的にもよりますが、ばんばん走りたいと考えている人には、ライトウェイト車が絶対におすすめです! 重量級の車よりも断然経済的だからです。
サーキット走行をすると、タイヤやブレーキ等の消耗品の交換頻度が高くなりますが、ライトウェイト車は重量級の車よりもブレーキへの負担が軽く、ブレーキパッドなどの交換頻度が少なくて済みます。また、燃費がいいので、ガソリン代の負担も軽くなります。
さらに、タイヤもライトウェイト車のほうが比較的サイズが小さく、価格自体も安くなります。例えば、16インチと18インチでは、1本当たり約15,000円、4本で6万円近く16インチが安く済みます(メーカーやサイズによる)。年に3回タイヤ交換するとなると、タイヤ代だけで1年で約18万円も差が出ます。長くモータースポーツを楽しんでいく上で、この差は大きいです!
サーキット走行におすすめの車
「まずはファミリーカーでもいいので走ってみよう」と書きましたが、やっぱりサーキット走行の車が欲しい!となったときに、おすすめの車を紹介します。
と言っても、私自身、それほど多くの車に乗ってきたわけではないので、おすすめできる車と言えば1台だけ。86/BRZです!

自分が乗っているから…だけではありませんが、おすすめする理由はこれだけあります。
★2リッターNAエンジンでパワー感もちょうどいい
★車重は1.2tと決して軽くはないが、扱いやすいボディサイズ
★燃費もそこそこ良し(富士スピードウェイで30分走行約20ℓ)
★タイヤを4本積める
★チューニングパーツも豊富
中古車も豊富で、初期型(H13年式)なら走行距離によりますが、150万円ほどから見つかります。FRですので、アクセルコントロールで姿勢を変える楽しみを味わえますし、おすすめです!
車両レンタルという選択肢も
最後に、自分の車とは違う車で走りたいといった方には、サーキットでレンタルするという方法もあります。例えば、富士スピードウェイでは、86のN1車両やフォーミュラカー(FCJ車両)をレンタルすることもできます。

ということで、スポーツカーやMT車ということにこだわらず、まずは自宅の車でもよいので、サーキット走行してみましょう。きっと病みつきになること間違いなしです!