プロフィール

奈良県出身。大学卒業後、モータージャーナリストを目指し、某自動車雑誌出版社に入社。雑誌編集に携わるもジャーナリストの素質がないことに気づき、5年で退職。その後、自動車メーカーSUBARUに転職。営業、調達部門などを経験し、12年間勤務。約18年間自動車に関わる仕事に携わってきましたが、2020年にUターンのため別業界に転職、故郷の関西に帰ってきました。
また、86/BRZレースに18年から2シーズン5戦に参戦。スーパー耐久にはLOVE DRIVE RACINGからST5クラスに、20年に第4戦もてぎ、21年に第5戦鈴鹿に参戦。また、21年から岡山国際で、TEAM HERO’SでVITAでの練習しています。

このブログの目的について

これまで、自分がどこまでステップアップできるかを試したくてレースを続けてきました。しかし、自分自身のミスによる度重なるクラッシュで資金的に厳しい状況になってきました。その中で、なんとかレースを続けるためにも限られた予算で練習を続けることにしましたが、やはり最低限の練習しかできず、レベルアップはもとより現状維持が精一杯であることに気づきました。レースは走って練習してなんぼの世界ですが、お金がなくてサーキットに行けない。それを埋めるために、シミュレーター(以下、シム)で真剣に練習することにしました。

カートのトップドライバーは、速く走るための素地ができているため、何に乗っても速い人が多いと思います。近年ではシムから始めて、レースの世界で活躍するドライバーも増えてきています。だから、その素地を徹底的にシムで養い、それをリアルに置き換えて応用できれば、年齢に関係なく速くなれるはずだと思っています。

そして、その素地とは何か、その養い方、シムのリアルへの置き換えに対する考え方などは、恐らくまだ方法論として築かれていないと思います。もっと言えば、リアルのサーキットで走っていて、シムで基礎を磨き直して速くなったドライバーも、恐らくいないと思います(若い世代のドライバーで、シムから始めてリアルで結果を残すドライバーは多くいますが)。だから、自分がシムで徹底的に練習を行い、その方法論を確立したいと思っています。

近年シムの重要性が認識され始めていますが、正直なところ、個別のサーキットの走り方(ライン取りやブレーキングポイントなど)の練習には生かせると思っていましたが、それ以外の使い方はできないと思っていました。しかし、とあるドライバーとの出会いで、そんな思い込みがひっくり返されました。彼は、それまでシムを中心に練習していたそうで、サーキット走行が10回ほどしかない状況だったのですが、私が練習で乗っているVITAに乗って、わずか20分足らずで私の当日のベストを0.5秒を上回るタイムを出したんです(彼はVITAは2回目だったそうです。対して、私は1年以上VITAで練習しています)。彼は、普段シムでやっていることを実際のサーキットで置き換えて走っているのだそうです。そして、驚いたのが、シムでドリフトを練習しているとのことで、マシンが滑ることに対してほとんど恐怖心がないそうです。

正直なところ、シムでどのような練習をして何を養えばいいのか、すぐ分かりませんでした。でも、シムを中心に練習をしている彼の速さを目の当たりにし、シムを信じてやってみようと思いました。

どんなスポーツでも上手くなるには日々の練習が不可欠です。もちろん、レースもサーキットで走るのが一番良い練習ですが、金銭的な面で頻繁に練習に行けない人が多いと思います。でも、サーキットに行けない分、シムで素地を養って底上げができれば、サーキットに行けない分を補えるはずです。その方法論を確立できれば、もちろん自分自身のためだけではなく、お金がなくて練習ができない人やこれからレースを始める人にも役立てられると思うんです。そのためにも、自分がその方法論を確立して、シムでの練習方法やそこで得たことをこのブログで書いていきたいと思っています。そして何より、自分が速くなってステップアップして、それを証明したいと思っています。

Posted by nouchi169